パレルモのモツバーガー パニーノ・コン・ミルツァ

映画ゴッドファーザーのロケ地を巡るのも今回の旅の大きな目的。
ちなみにこのゴッドファーザー、英語だと『The Godfather』が題名ですが、イタリア語だと『Il padrino』。
調べてみると『padre』が父親という意味で、接尾語の『-ino』を付けると『名付け親』の意味になるそうです。


この『-ino』という接尾語は小さいとか可愛いという意味があるようです。
沖縄だと小さい事を表す『-ぐゎ〜』という接尾語がありますが、これに近い感じです。
日本語だと『-ちゃん』『-っこ』が近いかな?という気がします。



前回のセジェスタ温泉からパレルモへ移動します。いやーそれにしてもイイ温泉でした。
なかなか行きづらい所にあるのですが、温泉、秘湯好きなら行く価値のあるところです。



シチリア島北部の景色ですが、開放感があってとても気持ちが良いです。
昔から農作物が豊富に穫れることから争いの対象になっていたシチリア
それも分かるような良い大地が広がっています。



大地と共にこうした岩山とでも形容したくなるような丘が至る所に点在しているのも
シチリアの風景をより印象的にしていると思います。
アウトストラーダから見えるこうした風景だけでもシチリア来て良かったなあと感じられます。



さて、セジェスタから小一時間でパレルモに戻ってきました。
パレルモの宿泊は中心地に近くて割と安めなB&Bにしてみました。
このB&Bとっても良かったので、詳しくはまた次の記事で書こうと思いますが、この通り沿いにあります。
駐車しないといけないのですが、どこもこの状況です。
車が出たタイミングですぐに入れなくてはなりません。
入れるとすぐに駐車場料金徴収係の人がやってきます。この人達がかなり胡散臭いのですが、
概ねちゃんと市から依託されて徴収している人のようですので料金を支払って支払い済みの証明書を
車のダッシュボードの上へ置いておきます。



パレルモシチリア最大の都市。気温は約25度とちょうど良い気候です。



さて、お昼ご飯はと・・・パレルモ名物のモツパニーノを食べに、モツパニーノ発祥のお店へ。
お店は街の中にあるので、広場の駐車場へ。この辺、ドコでも停められるところなのですが、妙に空いてます。
おかしいな?と思って停めてみると、怪しげなおっさんがすぐに近寄ってきて金払えってな具合です。
どうやら街のごろつきが市に変わってこのへんの駐車場を管理しているようです。
まさにJOJOの世界でございます!



お店の周辺はこんな感じです。
車の状態を見ていただければお分かりかと思いますが、若干そういう雰囲気もあるところ。



いかにも旧市街な通りを歩いて行きます。



こちらがお店。「アンティーカ・フォカッチェリア・サン・フランチェスコ」というお店。
このアンティーカ(Antica)というのよく見るので何だろうと調べてみたら伝統料理とか郷土料理のっていう
意味なんですね。ですのでここは「伝統フォカッチャの店サン・フランチェスコ」?



こんな大きな鍋で牛のモツが豚の脂で煮込まれています。雰囲気は日本のとんこつラーメンのような感じでしょうか。
写真撮って良いですか〜って聞くと、かっこよく撮れよってな具合にウインク。
いいですね〜〜イタリア人の最高に好きなところ!
昔、キャパが日本に来た時、自由に写真を撮らせてくれるので『フォトジェニックアイランド!』と絶賛したそうですが、
イタリアにはまだその感覚があります。



こちらがモツのパニーノ、『パニーノ・コン・ミルツァ』です。シチリアでは『パーネ・カ・メウサ』。
モツの他にカッチョカバロチーズとリコッタチーズが入っています。
見た目からしてジャンク、どんなもんかな〜〜って食べると!!


まず、モツの概念が少し違っていました。内臓といっても小牛の脾臓ですので、レバーに近いんですね。
で、香りはとんこつラーメンの厨房のあの香りです。とても日本的なにおいがします。
ダメな人はダメかもしれません。


一口食べると、脾臓は見た目よりも柔らかく、濃厚なパテのような舌触り。懐かしい香りが鼻腔をくすぐり、
少し染みこんだ豚の脂のタレとパニーノがイイ感じです。上に乗っているカッチョカバロチーズも良くあいます。
さらに、これにレモンをかけると完全に私の好きな味へ。


ううむ・・・これは・・・大好き。
ただ、牛の脾臓を豚の脂で煮たというスーパーハイカロリーなので気をつけないと危ない。
そして冷えると油が固まって美味しくなくなるので、熱いうちにボナペティートです。




お店の前にはドゥオーモがあり、広場があるので、お店で買って外で食べるのもGoo!


では最初のロケ地へ行ってみましょう!