トラパーニの絶品タコサラダ #DP3

ジェスタのやたらと良い景色を堪能したあとはトラーパニへ移動。
シチリアの西の端、アフリカ大陸に近い港町です。
ジェスタからは車で1時間もかからないくらいでしょうか。


トラーパニは今でも塩田が多く、古くから製塩産業で栄えた町です。また地中海マグロ漁を今でも地元の漁師が行っているということも日本人として親しみを感じさせてくれます。


第二次世界大戦時、トラーパニはドイツの重点防御地だったため、イタリア上陸作戦に先立って行われたシチリアの戦いの際に対岸の北アフリカを占領した連合軍からB17による猛烈な爆撃を受け、壊滅しています。


その後廃墟から復興し、現在人口10万人の結構大きな都市となっており、北側の旧市街と沢山の人が住む南側の新市街の二つに分かれています。




港の近くの旧市街に到着するとトラーパニの発展に寄与したと思われるインドネシアのご飯みたいな名前の政治家の銅像が迎えてくれます。


トラーパニのお昼ご飯はAntichi Saporiという名のRistoranteへ!
ここはたまたま先週旅行で訪れていた知り合いの方から教えていただいたお店。
お昼だったのでお客さんも少なくとても落ち着いていて良い雰囲気でした。お料理の方は・・・

ポルポのインサラタ、つまりタコサラダが大好物の私にとって、このInsalata di polpoは最高に美味しい一品でした。
タコもオリーブオイルもレモンもシチリア名産ですから素材が全て美味しい!完璧なサラダでした。
特にレモン、良かった!



こちらがお店の看板メニュー『クスクスのブロード』。
クスクスというと北アフリカのイメージ、特にモロッコが思い浮かびますが、考えてみればデュラム小麦で作ったお米みたいな料理ですから、パスタの一種。イタリア料理との親和性はもの凄く高いのでしょう。
トラーパニの対岸チュニジアは直線距離で300kmも無いのでこうした北アフリカの料理が入ってきて独自の発展を遂げているのですね。



このクスクスにイタリアの出汁、『ブロード』をかけていただきます。
シンプルですがこれだけでご飯と味噌汁のように染みいる美味しさです。



トラパーニ名物、うどんのように太いパスタ『BUSIATE=ブシャーテ』。



ここではフレッシュパスタ!シチリアらしくパン粉もかかっていてトマトソースに良く絡んでヴォーノヴォーノ!


この辺で気づきましたが、シチリアはご飯が超美味しいです。
イタリア北部もとても美味しいと思いましたが、シチリアはそれ以上にどこで何食っても超美味しいのです。
今回、最初はフレードリヒスハーフェンのツェッペリンミュージアムに行こうと思っていたのですが、シチリアにして大正解だったといわざるを得ませんでした。


以下、トラパーニ旧市街散歩。ここからDP3です。
DP3の本当に良く写るレンズは密度の濃い街を撮るのに最適。
PCで細部まで何が写っているのか何度も見返してしまう今までに無い写真体験でした。









左はデカイ日付計。時刻もあっています。


次回はエリツェへ登ります。