天空の街エリチェ・トラーパニの塩田 ほぼ #DP3
トラーパニの近くにエリツェという小さな街があります。
この街、何が凄いって山の上に中世のままの街が残っているのです。
トラーパニからGoogle Mapが指し示す最短距離は明らかに間違っている旧道。1車線しかない細い道をローギアで走っていくと、高度がグングン上がってトラーパニの街が眼下に見えてきます。
すると急に辺りが霧に包まれてエリチェ(Erice)に到着です。下は晴れ間が出ているのに山の上は霧で何も見えない。しかも下では半袖だったのがウィンドブレーカーを着るくらいに寒くなります。
車で上る以外にもロープウェイで上がることが出来ます。
今回は乗れませんでしたが、街までロープウェイで行くという珍しさが乗り物好きにはたまらないですね。
門をくぐると石畳の町並み。まさに中世そのままというような重厚な建物が両側に広がっています。
晴れていると遠方まで見渡せてとても気持ちいいのかもしれませんが、霧の中の街というのはなかなか遭遇できないので、興奮。
エリチェにも霧が似合っている気がします。
なかなかシチリアではお目にかかれない重厚な門、扉が多くあって細かい意匠が施されています。
街の中は全て石畳でもの凄く細い道のため車もそれほど通らないので、歩いて回るにはちょうど良い街です。
The DP3...といったような質感、色乗り、解像感のお気に入り1枚。
ペンキのはがれ、触ったらポロポロ落ちそうなのが伝わってきます。
こちらもお気に入りの一枚。金属のヒンヤリした感覚が直接伝わってくるようです。
エリチェ名物、帽子の形のジェノベーゼというお菓子。
サクサクした生地の中にカスタードクリームが入っている素朴なお菓子でした。熱々をどうぞ!
とても狭い街なので小さな車が活躍しています。Citroën C1。
殆どがAセグメントなので日本の軽自動車が・・・って必ず思ってしまうでしょうね。
そんなわけでエリチェ、霧が出ると激シブな街でした。
では、再びトラーパニへ戻ります。
トラーパニは塩田が未だにあって、昔ながらの方法で塩を海水から作っていました。
ちょうど博物館があったのですが、閉まる5分前ながらイタリア語で解説していただき、塩作りの大変さが伝わってきました。
お天道様任せなところもありますが、塩の出来る時期が決まっているというのはなるほど感心。
当然、夏がメイン。砂糖の次は塩っていうのも面白いかもしれません。