トヨタ・センチュリーレビュー１ What is the Centuly

トヨタ自動車。
日本最大にして世界中で使われているトヨタのオートモービル。このトヨタ車について、私はここ最近の車体および内装デザインやハイブリッド車に対する考え方や走行性能の点などからそれほど好意的に受け取っていなかった。

そんな世界販売No.１のトヨタ車の中で唯一興味をかき立てられていたのはセンチュリーという車種である。


センチュリーは現在の販売価格が12,538,286円となっており、レクサスブランドのLS600hに越されたものの、依然トヨタブランドでは最高級車である。多くが専用設計でさらに生産台数が限られているため、工程の多くは手作業であり、一説では1台あたり3,000万円以上の経費がかかっているといわれている。

この車、官公庁や企業重役用などでの使用が多く、以前の首相専用車や最近新車が導入された御料車のベース車両にもなっており、1度は目にしたことがある人が多いと思う。（写真はナンバー皇9・ノーマルセンチュリーの御料車 天皇皇后両陛下乗車時）その関係もあって、何となくこの車は不可侵のイメージもついており、一般人は買えないなどという都市伝説ばかりが広まってしまっている。

そのため数ある高級車の中でもあまり一般の方でわざわざこの車を所有している人は少なく、乗ったことがある人も少なければ運転したことのある人もかなり限られるんじゃないだろうか。ドイツに行けばタクシーはだいたいMercedes Benz Eクラスだけど、日本でセンチュリーを使っているタクシーというのはかなり少ないだろう。

スペックは国内唯一の5LのV12エンジンを搭載していることが最大の特徴。またスカイフック理論を実践したという4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションや後席スライドやマッサージ機能などを搭載しショーファードリブンの後席最重要車としても国内唯一の存在だ。

そんなセンチュリーをレンタルしている世にも珍しいレンタカー会社が有り、今回はそちらのフェンダーミラー車を3日間レンタルし、今まで素通りしてきたトヨタの歴史について本社や豊田喜一郎の生家、技術史博物館、トヨタ博物館などを訪問して一から見ていこうという友人の教授といっている毎年おなじみのバカ旅企画を実行した。（実施日 5月23日から25日）

このレンタカーショップ、各種面白そうな車が揃っており、レンタル料も意外とお手頃なので、とてもオススメだ。
おもしろレンタカー Speciale
http://www.speciale-rentacar.com
ちなみにセンチュリーは3台あり、フェンダーミラー2台、ドアミラー1台があるそうだ。我々は当然フェンダーミラー車をレンタルした。

さて東京から名古屋までの往復を含む3日間のロングドライブを終えてまず最初に言えることは、一言で言えば『センチュリー、面白い車』だった。そして巷でいわれているような燃費が悪い、運転手がいてこそ乗る車というのも違った。ちょっと長くなるがじっくり見ていこうと思う。

その２に続く･･･↓
センチュリーで行くトヨタ歴史の旅(2) - Yの王宮