最先端の交通システム乗り比べ in 千葉

実施日は2015年10月下旬です。
更新が遅くなっております。


最先端の交通というと最近では電気自動車、電動自転車など電動系と自動運転車などの自動で運転してくれるというものが話題です。


どちらも子どもの頃に憧れた未来。しかしまだまだ普及するところまではいっていないのが現状。
一体いつになったら未来は来るのでしょうか。


ところがどっこい、すでにこの2つを実現した交通システムが伝説のテーマパークの片隅と千葉県の住宅地に存在するという噂をキャッチ!早速盟友OKDさんと偵察に行ってきました。ついでに千葉の誇るその他の交通システムにも乗車し、比較してみることにしました。


1.ディズニーリゾートライン編


千葉が誇る、最新の乗り物がこちら。ディズニーリゾートライン!!!!


あの伝説のテーマパーク、千葉ディズニーランドの経営母体である「オリエンタルランド」の完全子会社として存在する謎の鉄道会社「舞浜リゾートライン」が運行するこの鉄道路線は何と線路が一本。それだけでも十分驚きですが、なんと、電化している上に自動運転!!!!


つ・ま・り、現在Googleでも日産でも実用化出来ていない自動運転+電気、をさっさと実用化しているんです。これが千葉の奇跡といわず何の奇跡か。そして驚きなのがこちらの路線、日本のモノレールで唯一の環状線となっており、一方向にしか行けないというとてつもない不便さを伴うものの、複線でないためリアルに「モノ」レールとなっており、デザイン的にも潔さがあるため、非常にスッキリしております。




有人ですが、運転手の方は無人。車掌のみ有人。



ここでも車掌とは言わず、CAST。徹底してますね。



つり革、窓など此処で指摘するまでもなくミッキーモチーフとなっております。




進行方向側は完全に運転手がいないため、非常に見晴らしの良い展望席となっております。



方式は日本コザ式(沖縄市)です。
多摩モノレールなどと同じく、雪が降ったときに除雪用ブラシが付けられるようになっていますね。



車掌交代もビシッと。
正直このクオリティで260円は安いと思います。単純に移動手段としては使いにくいですし、260円は高いと思うのですが、それぞれの駅構内の広さや車両やソフト面でのサービス(頼むと写真撮影してくれるとか)を考えるととても良くやっているのではないでしょうか。
少なくとも園内に入るのに6,900円出すことを考えれば、260円で結構楽しめる単一アトラクションといえると思いました。




駅構内に各地のモノレールに関する資料が展示されていました。
驚いたのはディズニーリゾートの総延長20kmにも及ぶモノレール網。ホテルのロビーに突っ込むようなモノレールもあるそうで、俄然行ってみたくなります。


2.千葉都市モノレール

上記の未来の乗り物と比べるとおよそ常軌を逸脱しているとしか思えないのがこちらの路線。懸垂型という日本ではここと湘南モノレールしか採用していないカッコいい形式なのはさておき、ディズニーも山万も湘南モノレールもほぼ単線で頑張っているのに複線。しかも2路線が乗り入れる千葉駅に至ってはモノレールなのに4レール。しかもポイントとして軌道構造物として動きますので複雑この上ないです。その上運転は自動ではありません。まさに無駄の極地ともいうべき路線です。





しかもこちらの路線、終点の千城台から千葉みなとまで行ったときの運賃が510円。その場合の営業キロ数は13.5kmです。ちなみにJR本州3社の幹線運賃は13.5kmの場合240円です。JRの倍以上!!1km37.7円。高ッ!!6ヶ月通勤定期だと105,410円。高ッ!!!




そこで、我ら神奈川県民が誇る、湘南モノレールはというと、6.6kmで310円です。1km46.9円。アレ???むしろ千葉より高くない・・・??んん?まあいいや。


3.山万 ユーカリが丘線



今回の真打ち登場です。それがこちら山万という不動産屋が経営する破天荒な鉄道路線。山万が作った街、「ユーカリが丘」を取り囲むように路線が敷かれ、京成のユーカリが丘駅と繋がっております。





こちらの街はゆりかごから墓場まで、ある意味山万という一企業の手の中で一生を終えることが出来るシステムが確立されており、最も未来都市な状況となってます。







そんな未来都市を走る車両は3両編成でクーラーなし、ワンマン運転という未来。まさに資源が尽きた未来を暗示しているといえるでしょう。車両は1984年頃からおそらくずーっと同じ。




ただ、これが経営的にも鉄道の安全性的にも非常に優秀で地域の生活に完全に溶け込んでいるというのが、素晴らしい。
決して廃線寸前とかの路線ではなく、まあまあ上手くやっている、というのが山万の街作りと完全に一体化して作り込まれたからでしょう。いやあ山万、やるな。







最後オマケですが、ちしろ台駅往復して帰ってきた時、適当に(慎重に)選んで入って大当たりだった中華料理屋「とらさん」。
台湾系のお店で台湾のお客さんがリアルに向こうの言葉で喋っているようなディープなお店。どれもンまかった!