MACINARIとクローズドノート



クローズドノートという小説をたまたま読んでみた。


きっかけはかなり変わっていて、「チームバチスタの栄光」という映画で主役の竹内結子が使っていた「MACINARI」というボールペン。このボールペン、私も使っていたからすぐに分かって、方眼のノートもRollbahnと、安直にMOLESKINやRHODIAにしないところにこの竹内結子演じる田口先生っぽい感じが出ていて、映画制作スタッフの文具へのコダワリが感じられる。
でもほんのちょっとだけしか映っていないから、このへんにつっこんでいる人居るかな?と思ったら広い世界に一つだけ、竹内結子の使う文具に着目したページがあって、おお!わかってる!とひとしきり小躍り。


そしてそのページに文房具繋がりという事で万年筆が要所要所に出てくるという映画「クローズドノート」の紹介が書いてあって、さすがに映画はすぐに見られないからバンコク紀伊国屋でちょうど目につくところにおいてあった原作の小説を買ってみた。


これ、いいですわ。


なんといってもね、主人公がマンドリンクラブの部員というところ。学生時代にマンドリン部だった私はそれだけでもウキウキ。のっけから好印象。定期演奏会の細かな描写などとてもリアルで大学時代の楽しかった時期を思い出す事しきり。イタリアもやってたし、曲順もよくわかってるなーって。なぜか一瞬「ウニ」も登場してたし!!!マンドリン部の人にはホントおすすめかも。特にマンドリンパート。


そして小学校の先生を思い出す事でしょう。私は5、6年生の時に担任だった先生を思い出しましたね。伊吹先生…いい先生だなあ。


最後に文房具。これを読んだらまず間違いなく文房具店にドルチェビータミニを見に行きたくなる事でしょう。そしてブルーブラックか伊吹先生のボルドーで日記を書きたくなる事でしょう。私も当然またバンコクの文房具屋に行きたくなっちゃっております。


映画版は予告編を見る限り、非常にダメっぽいにおいがぷんぷんしているのでおすすめできないけれど、この小説は久々に良かった。



写真は不思議な縁をくれたMACINARI。リフィル以外すべて木製手作りのペン。とても軽くて使いやすい。