モンブラン・マイスターシュテック146


モンブランといえば、万年筆の王様といった風情があると思います。特にこのマイスターシュテックは長年変わらずデザインであり、国内のメーカーから出ている高級ラインの万年筆は多かれ少なかれ真似ているため、万年筆=コレという雰囲気が漂っております。


最近のモンブランは時計を作ったり、バッグやらアクセサリーばかり作っていて全く好きになれないけれど、60、70年代はモンブランの黄金時代。結納返しにコレを貰うという男性も多かったでしょう。うちの親父もそのクチ。が、親父はテキトーに選んで、ほっとんど使っていなかったみたいなので、EFニブ(極細)で書き味も最悪。しかも軸にクラックが入り、ペン先も離れてしまっていたため、歴史は繰り返し、うちの奥さんの結納返し的なものとして、これを治してもらいました。父から子へ不思議な形で渡った60年代のモンブラン。これからも大切に使っていきたいですね。


万年筆にハマり、思うのは40年以上も前のペンがインクを入れるだけでめっちゃ快適に使えるという事。これは明らかに使い捨てのペンより精神的に心地よいです。カートリッジも必要ない吸入式のペンだと完全にインクを入れるだけ。しかも書き味は自分にどんどんあってきます。いま仕事で使っている人はそれほど見かけませんが、万年筆がこうした方向からも見直されるべきではないかと思います。



外側は60年代のモンブランマイスターシュテック146。



ペン先は2000年代のBニブ。金と銀のツートンが美しい。



ちょうどいい長さ。Bニブなのでなめらかで非常に太い。