エトナ山へ



シラクーサを抜けて、一路北上。この美味しいポテトを食べながらエトナ山を目指します。



エトナ山へは車で中腹まで登り、山頂近くを目指す人はそこから歩いたりケーブルカーに乗ったり出来るようになっています。車の道は非常に整備されたワインディングロードで気持ちよいのですが、脇にはこんな感じで昔の噴火で溶岩に飲み込まれた民家が放置されています。



エトナ山はヨーロッパ最大の活火山で、今でもちょくちょく噴火しています。噴火している割に危険だと思われていないので、車でついこの間噴火した火口まで行くことが出来ます。このわけかからん危険と隣り合わせな感じがエトナ山を観光地として整備してきたシチリアの心意気なのだと思います。



標高は3,326mとかなり高く、見た目からも分かるように真っ黒な火山性土壌は農業に適しており、ふもとには葡萄園や果樹園が広がっています。確実に火山の恩恵を受けているので、危なくても離れられないのかもしれません。この構造は桜島にちょっと似ていますね。



今回は車で上れる所まで来て、そこから旧噴火口2つを歩いて回ってみました。時間にして約2時間くらいのコースです。



歩いていて感じるのは最近噴火した火口だけあってまだ温かいこと。
標高が高いのでさっきまでは半袖でも、ここでは長袖じゃないと相当寒いのですが、靴は5本指のVibramなのでソールが薄いこともあって、地球の熱がじんわり伝わってきて温かいのです。



こちらは頂上の方を向いて撮った一枚。とにかくだだっ広い山です。



起伏のある火口をグルッと回りながら地球の鼓動を感じる。これがエトナ山最大のポイントでしょう。
大地、海、山すべての資源に恵まれているシチリア島。良い島です。



次回はシチリア最大の観光地タオルミナに到着します。


P.S.

ちなみに、溶岩に埋まった民家見学中にRX100を溶岩にたたき落としてしまいました。これはたたき落とされた瞬間に撮影された写真。

レンズの繰り出し部分が完全に曲がり、収納できなくなったので、これは修理だ・・・と思ったのですが、手でレンズの曲がりを強引に直すとこんな写真が。普通に撮れてます。恐るべし。後日きちんと修理しましたが、案外何とかなる場合もあるようです。

ちなみにこれが乗りたかった方のPunto。デザインが素直で素敵でしょう。