牛飼いの居る風景



タイ東北部では牛飼いがたくさんいて、移動しながら牛たちは収穫の終わった畑の草を食み、有機物を土壌に還元するシステムが未だに存在しています。化学肥料などに頼らなくともこうしたシステムにより地力は維持されているというわけです。まさに日本では失われた風景です。宮本常一氏の「土佐源治」に出てくるような色男も未だに存在しているのかもしれません・・・


ま、でもこの牛たち大量に居ると当然車の通行は不可能になるわけで、若干邪魔がられているふしもあります。車社会になりつつあるタイでは現代と昔の生活の交錯がそこかしこで見られ、まさに転換期を迎えているようです。