ホブソンズの思い出
自粛期間って、もちろん自分のため、他人のための自粛なんですけど、あえて自粛しないという選択もある。多分、ほとんど出ていない地方なんかだとその方が合理的だと考える。そうはいってもあとでその選択をしたって必ず忘れられないので、まあ今はそういう時期かと思ってちょっと頑張ってみるのがいいかなと思います。
というわけでこのブログもアップしていなかった思い出を振り返ってみる時間。
今回は西麻布のホブソンズ。こちら1985年からやっている老舗のアイスクリーム屋。
特筆すべきはその営業時間で、週末は深夜3時まで営業しています。その特異な立ち位置からバブル時代は行列が絶えなかったそうです。そんなバブル時代の遺産とも言える店がそのまま営業を続けているというのが今となっては貴重。
2階席からは西麻布の交差点が眺められます。
この交差点、個人的には祖母宅に行く車中、何百回も通っていたためかなりの思い出。
なんでこのお店に行ったのかというとちょうど土岐麻子さんの新アルバムにこのお店のことを歌った歌が収録されていたため。ラムレーズン食べて、曲の世界に浸ることができます。
流石に現在は営業時間を短縮しているそうですが、落ち着いたらまた行きたいお店の一つです。
dp2 quattroにティールアンドオレンジ
SIGMAのデジカメ、dp Quattroシリーズ。もう発売から5年ほど経ちますが、今週新しいファームウェアがアップされました。今回の追加機能は新しいカラーモードのティールアンドオレンジ。fpというSIGMAのフルサイズ一眼に搭載されてて非常に人気があるため、ちょっと前の機種のクワトロにも追加された、というわけです。
このティールアンドオレンジ、何が良いかって、ちょっとした写真がやたらエモくなるという効果があります。
実際にどんな感じになるのかやってみましたので、どうぞ。
ティール、つまりマガモの頭の羽の色とオレンジが強調されるのが特徴で、なんだか写したものを価値のあるもののように見せてしまう効果があります。まるで夕日の中の景色のように。
コロナでプレッシャー、重圧を感じながら生活している人は多いと思いますが、一台のカメラのファームウェアアップデートで私の気持ちはリセットされて、日々の散歩の中で面白い景色があれば、このカラーモードで撮るのが日課になっています。
もう一つ流行っているのが21:9のいわゆるシネスコサイズで撮ること。
これも写真を撮る時のルールとして結構面白い。横長好きなので、これも続けてみたい。
在宅
ご多分に漏れず、先週から私も在宅でのお仕事になっています。この感じ、いつまで続くのか、お先に始まった隣の国では2〜3ヶ月続いていましたから、少なくとも6月までは続きますよね。まあそのくらい続くもんだと思って、続けるしかないです。
お仕事があるだけありがたい。家にいろといわれても、いられない人も多いですので、在宅できるだけ幸運とポジティブマックスに考えたいもの。
そして、正直、在宅になって朝夕ランニングできて家族で毎食食事できて、なんか良いことの方が多いとも感じています。
ただ、この生活、辛いのは映画館がクローズしていることとサウナにいけないこと。サウナは営業していますが、まさに“自粛”しております。
どれだけ“我慢”が続くのか分かりませんが、この後に水風呂外気浴が出来る事を楽しみに、今はこの生活をポジティブに楽しんでいきたいものです。
友家ホテルの思い出
正月に新潟県の友家ホテルへ行っていました。
このホテルのいいところはご飯が美味しいところ、内装が面白いところ、オーナーの趣味が似ているところという感じで、とても気に入っていて、なんだかんだで3回目です。以前の記事はこちら。
初めて行った時はまだタイに住んでいて、圧搾がやたら早く終わって、3月に雪見たいなってことで行ったのでした。
今年は雪がとにかく少ない。3月に行った時や去年行った時と比べて本当に少なかったです。とはいっても結構降ってますね。
名物、まいたけ鍋。
この日本酒にあいまくる前菜たち。どれもちょうどいい味付けで、最高なのです。全て部屋食で持ってきてくれるのもありがたき。
息子に全部食べられてしまったイワナの塩焼き。
新潟和牛のローストビーフ。
そして何と言ってもご飯。もううますぎて確実に止められない奴です。
こちら朝ごはん。一年に一度、こういう生活をするのが楽しみでいきてますよね。
翌日は雪。やっと降ったって感じらしいです。
大好きな湯上がりコーナー。コントローラーが壊れているので、なんとかしたい。
奥只見ダムも平年よりは相当雪少なく。
最後はTBSラジオなどでCMしている大澤屋の水沢うどんで。昼間はとんでもなく混んでいるのですが、夕方行くと空いてました。
こんな楽しみがまた出来るように願うばかりです。
DOAI SAUNA
群馬最北のJR駅であり、下り線のホームは地上から462段の階段を降りた地下にある。まあなかなか最高の駅です。
そんな土合駅でサウナをやっていると聞いて行ってきました。
三角形の駅舎。装飾ではなくちゃんと柱として使用されています。
駅舎に入ると駅員事務所的エリアにカフェが。
名前はモグカフェです。
おしゃれなカフェ空間になっています。
しかもこのカフェ、普通のおしゃれカフェでよくある、見た目だけで味やホスピタリティは普通ではなく、めっちゃ美味しいしスタッフのみなさんが優しさMAX!
居心地も最高です。
特におすすめなのは超うまいコメと水を使ったおにぎり。息子がうますぎて4個も食べてました。
このドアを開けると宿泊者およびサウナ利用者のみが入れるエリアへ。
サウナはこちら。METOSのMOKKIです。
薪ストーブにセルフロウリュ、雪ダイブできて、しかも上越線の線路側っていうサウナは世界でもここだけではないでしょうか。
控えめにいっても最高です。シャワーがないので、その辺クリアになれば無敵な気がします。
で、宿泊もできるんですね。宿泊者はサウナしたい放題。うーむ。ゴージャス。
せっかくなので、地下まで行ってみましょう。
こちら地上部。強烈な風を除ける三角形の整流板があります。
この階段を下っていきます。降るのはまあ楽。
着いたらまさかの貨物列車通過!普通列車は1日にごくわずか。貨物なんてさらにレアなのに、サウナしてから下って行って見られちゃう!鉄道の神に愛されているのでしょうか。感動。
感動後はホーム見学。
渋い蛇口。ちなみにトイレも渋いです。
貨物列車が通過した後は静寂に包まれるという表現がここほどしっくりくるホームはないです。音がない。最高ですよ。ここ。
帰りはのぼり。本当に10分程度かかります。24時間開いている、最高の瞑想スポットかもしれません。
かずさアカデミアホール
千葉県の誇るバブル時代華やかなりし頃の遺産。
ここはコンテンポラリーダンスと親和性があるのか、数々のダンスPVが撮られてきました。
まずは懐かしのUNIQLOCK 第5弾。これが2009年。印象的というか、この作品でかずさアカデミアホールを知った人も多いのではないないでしょうか。
平手友梨奈様がかずさアカデミアホールに君臨されております。
どちらのPVも全編に渡ってかずさアカデミアホールが映りまくってます。特にアンビバレントの方は主役は建築なんじゃないかというくらい、出ずっぱり。 利用者がすごく少ないためか、光は溢れているのに北欧のような寒々しい雰囲気を生み出しています。そのくらい無機質な印象。
では行ってみましょう。
エントランスです。ここまで凝っているのにBCS賞とか貰えませんでした。
このエスカレータに乗ってホールに入ります。池も当然人口。鯉がいます。
エレベーターホールはなんとなく葛西臨海水族館の谷口ガラスドーム風。
ポストモダンよりもぱっと見はモダニズムに近いですが、実態はポストモダン的ごった煮建築とでもいうか、いろんなモダニズム建築の美味しいところを持ってきた感覚。ほぼ同じ時期に同じ事務所で作られたつくば国際会議場にホール内部構造(階段と円形ホール)がよく似ています。
個人的には無駄の極みであるエスカレーターによる導入部分など、空間的な余裕を感じさせるこちらの建築が遥かに好きですが、会議数はつくばと比べると圧倒的に少ない!
千葉にも「つくば」をということでわざわざ「かずさ」とひらがなにして民間企業の誘致を進めているものの、閑散としているのがもったいないです。
アンビバレント回廊。
マリオベリーニの椅子たち。多分本物ですので、一脚33万。ちなみにつくばはLC2でした。
今回土曜の昼に訪ねましたが、人が全くいない。よくこれで保っていられるな、と感心してしまう。調べてみると一度潰れているとのこと。そりゃそうですよね。
このだだっ広いホールに注意書きはわずかにアルコール消毒液のみ。この公共施設とは思えない気合の入った装飾性の排除は人が少ないゆえか、美学なのか。
おかげで非常に綺麗です。ラジコンとかやるのに最適。
中のルーバーは林昌二のパレスサイドビルのようになっています。下は駐車場です。事務所のボスのボス、コルビジェ的なピロティ再構築でしょうか。
こちらは会議室エリア。白と木材のみで機能的かつ明るくて好印象です。
アクリルの壁と青いタイルが綺麗です。
それにしてもこのエスカレーター、本当に必要だったんですかね。。。無駄の極致。
エスカレーターではないですが、このスロープの角度や館内の手すりの質感などには谷口吉生っぽさも感じます。
というわけで、かずさアカデミアホールでした。
天気の良い日に行くと中は光に溢れてて気持ちのいい建築です。こうした大規模建築にも関わらず人の少なさが特筆ものです。